【あらすじ&感想】「カグラバチ」第17話 茶【週刊少年ジャンプ】

2024年1月22日㈪発売 週刊少年ジャンプ2024年8号掲載のカグラバチ第17話「茶」を紹介していきます。

お互い活動限界を12秒と見繕った千紘と双城。お互い玄力を纏い閃光のようにぶつかり合います。
そして場面はいきなり茶室へ。机を挟んで座る千紘と双城。机には三食団子とお茶が。二人の心象風景でしょうか。双城は千紘へ腹を割って話そうと語り掛けます。「お前には解らせられた部分もあった」と。そして❝悪を滅し弱者を救うため❞という千紘の信念も反吐が出ると言いながらも認めると話します。「だったら妖刀を持つべきはお前じゃないだろう」と千紘。しかし双城は殺戮兵器としての妖刀という信念に従って妖刀を振るうだけと反論します。自分の妖刀への解釈が間違っていないと確信している双城。そして言います。ただ事実としてあるのは「俺の信念に応え共調し殺戮を経た❝刳雲❞だ」

凄まじい速さで斬り合う千紘と双城。双城の猛攻についに体勢を崩された千紘。双城はその隙を見逃さず刳雲の一閃が千紘を襲いますが、間一髪、腕1本を犠牲に千紘は致命傷を避けます。
再び双城は千紘へ語り掛けます。「誰もが彼(六平)の代弁者になり得る」「だからこそこの戦いに意味があるのさ」
己の限界まで玄力を振り絞り許容量一杯に使用した際の活動時間12秒。この状態で他の術を使用することはその活動時間を削ることを意味します。双城は「面倒くせぇ」とつぶやき、凌がれれば終わりの博打に打って出ます。身体許容量の2倍の玄力を纏い、活動時間を削っての一閃で千紘へ斬りかかります。

三度、心象風景へ。千紘は苦手といっていた甘い団子を手に取り苦々しい表情で飲み込ます。
千紘の脳裏によぎるのはいつの日かの父・六平国重の言葉。❝人を殺すための道具であることに変わりはない❞❝こいつらは…別に正解じゃない❞❝これから自分の目で世の中を見て少しずつ一緒に学んでいくぞ❞
「…認めるよ…俺たちは共に父さんの代弁者だ」「だからこそ敬意はない」「より重たい殺意をもってお前を斬るだけだ」
千紘の一閃が双城の左腕を捉えます。千紘が纏ったのは身体許容量3倍の玄力。しかしそれでも千紘の動きに反応してくる双城。千紘は錦を解きタイミングをずらすことによって双城の一振りを交わします。そして活動限界の残り1秒分。ゼロ距離での❝涅❞。その一閃はついに双城と刳雲を貫くのでした。

ゼロ距離の❝涅❞によってついに双城を切り倒した千紘。その一閃は双城とともに妖刀❝刳雲❞をも斬り割きました。
目にもとまらぬ速さで緊迫した剣戟を繰り広げるアクションシーンと茶室で団子を食べる二人の心象風景シーンとの緩急が素晴らしい回でした。
執拗に自分の解釈にこだわる双城、父・六平国重作の妖刀を殺戮兵器と解釈した双城に嫌悪感を示し拒否していた千紘ですが、今回の話で、妖刀への様々な解釈が存在することを認めました。心象風景で双城から勧められた団子を飲み込むことにより千紘が妖刀への様々な解釈を認めたことを表すシーンが印象的です。それでも、より❝重たい殺意をもって❞双城をくだした千紘。ついに千紘と双城の戦いは千紘の勝利によって決着しました。
しかし千紘の片腕は切り落とされてしまいましたが、今後どうなってしまうのでしょうか。
双城もいいキャラクターだったのでここで退場してしまうのは惜しい気もしますが、次回カグラバチ第18話も楽しみにして待ちましょう!!

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