【あらすじ&感想】「カグラバチ」第9話 淵天VS刳雲【週刊少年ジャンプ】

2023年11月13日㈪発売 週刊少年ジャンプ50号掲載のカグラバチ第9話「淵天VS刳雲」を紹介していきます。

カグラバチのアイキャッチ画像です

柴と神奈備 薊は車内で双城について話しています。神奈備に喧嘩を売るように大々的に無鉄砲に動く双城について、妖刀を所持しているならば納得という薊。神奈備に対抗できるほど妖刀の力は強大なようです。そして先の戦争、斉廷(せいてい)戦争では妖刀すべては❝こちら側❞にあり、妖刀同士が戦った前例などない、と薊は話します。
柴がふと車外へ目をやるとそこには終戦十八周年を記念して、妖刀により斉廷戦争を終戦に導いた六平国重の特別展が開かれています。今日ここを訪れた子らは❝英雄❞として六平に憧れを抱くだろう、と薊は話します。しかし続けて「だがもし今日街中で妖刀同士がやり合うなんてことになれば❝英雄❞なんて名声は簡単に崩れ去る」と憂うのでした。

双城と相対するチヒロ。様々な思念がチヒロの頭をよぎりますが双城が手にする父 六平国重作の妖刀 刳雲にくぎ付けとなります。
シャルと引き離すために外へ出るチヒロ。双城も後を追い刳雲の能力である「氷結」を放ちます。刳雲は3つの属性を司り、そのうち❝鳴❞は雷、❝結❞は氷結の能力とのこと。氷結を斬撃で切り裂くチヒロ。その隙に双城の後ろへ回り込み切りかかりますが、双城は曖昧な態勢ながらチヒロを押し切ります。膂力(パワー)は双城がチヒロを圧倒しているようです。力の差を感じたチヒロは淵天の能力❝錦❞を使うことを考えますが、満身創痍の今の状態では使えても一度きり、しかも数秒持つかどうかすら危うい状況です。

「俺は六平国重を心から愛している」と語り始める双城。六平国重の作る武器は至極、その境地を理解するために六平国重に関するあらゆる文献に目を通してきたという双城。そして妖刀刳雲を預かり最高の気分だった双城でしたが、自分の知らない妖刀を持つチヒロが目の前に現れたことに憤慨しています。「どこで手に入れた!?」とチヒロに質問しますが、もちろんチヒロは答えません。「何の為に妖刀を振るうか教えてくれよ」「彼の作品を持つ資格が在るのか知りたい」という双城の質問にチヒロは答えます。「悪を滅し弱者を救うため、それに尽きる」
双城は六平国重の理解者は自分しかいない、妖刀は六平が生んだ最高の殺戮兵器さ!!と叫びながら街を行き交う人々へ向けて全方位放電の❝鳴❞を放ちます。轟音が街に響きます。しかし市井の人々は全員無事でした。不思議に思う双城の目の前に淵天を構えるチヒロの姿が。チヒロは自分自身を避雷針にすることで❝鳴❞を一身で受け切ったのでした。
双城はもう一度❝鳴❞を撃てばいいだけのこと、と刀を振り上げますが、雷は消えてしまいます。刳雲の高出力❝鳴❞の後は十数秒のインターバルが必要だ、と誰よりも側で父・六平国重を見て学んできたチヒロは話します。「何もわかってないな、お前は」とチヒロ。そして❝錦❞を構えるのでした。

第9話では、妖刀は六平国重が生んだ最高の殺戮兵器、ただひたすら命を奪うために在る、という双城の歪んだ六平国重への解釈が語られました。チヒロにとってそれは耐え難いものだったでしょう。初の妖刀VS妖刀対決はどう決着をつけるのでしょうか。そして妖刀刳雲第3の能力も楽しみですね。第10話も楽しみにして待ちましょう!!

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