【感想】M-1グランプリ2023決勝戦

2023年12月24日㈰放送「M-1グランプリ 2023」。今年の優勝者はどのコンビなのか!!
史上最多のエントリー8540組を勝ち抜いて決勝まで残ったのは【令和ロマン】【さや香】【カベポスター】【マユリカ】【ヤ―レンズ】【真空ジェシカ】【ダンビラムーチョ】【くらげ】【モグライダー】です。決勝経験4組、初出場5組の今大会。
審査員は、山田邦子さん、博多大吉さん、サンド富澤さん、ナイツ塙さん、海原ともこさん、中川家礼二さん、松本人志さん。海原ともこさんは初の審査員です。
どんな決勝戦となったのか。M-1グランプリ19代目の王者はどのコンビか!?
さっそく各コンビのネタを紹介していきます!!

M-1グランプリアイキャッチ画像です

トップバッターは【令和ロマン】。転校生が学校に向かって急いで走っているときに同級生とぶつかるというアニメのあるある設定をいじるネタを披露。同じ学校に向かっているのに曲がり角でぶつかるのはおかしい、ということを真面目に考察します。考察の結果、正門と裏門に向かっているからぶつかるといった結論を出しますが、この考察はつまらないと投げ捨てるところに大きな笑いが起きました。
結果は「山田邦子 92」「博多大吉 91」「サンド富澤 94」「ナイツ塙 93」「海原ともこ 94」「中川礼二 94」「松本人志 90」合計は648点でした。

今回より審査方法が大きく変わった敗者復活戦。会場も野外から新宿三角広場の屋内に変更となりました。審査方法もA・B・Cの3ブロックを会場の観客の投票によって勝ち抜いた3組が芸人審査員により1組が選ばれます。そんななか今回復活したのは「シシガシラ」です。
ボケの浜中さんが脇田さんのハゲをいじりますが、脇田さんの看護婦、スチュワーデスという言葉が時代にそぐわないと諫めます。脇田さんはハゲはいいのか?ともっともなツッコミで掛け合います。
結果は「山田邦子 87」「博多大吉 88」「サンド富澤 91」「ナイツ塙 90」「海原ともこ 92」「中川礼二 91」「松本人志 88」合計は627点でした。
点数は低めでしたが、松本さんの「ハゲネタのつかみがよかっただけにずっとハゲネタかーと思ってしまった」という感想に、僕ら15本ネタあって全部ハゲネタです、といった返しが最高でした。

この時代国際交流が必要ということで、石井さんがブラジル人留学生「エンゾ」のホームステイを受け入れることになったけど、ホームステイが近づくにつれて受け入れるのが億劫になってきたというネタを披露。新山さんが、石井さんにギリギリにホームステイを拒否するのはひどいと言いますが、石井さんは「お前もコンビニバイトに受かって初日にいかずにぶっちしたことあるだろ」と応戦します。新山さんが「お前はコンビニ側や」というツッコミは流石です。
結果は「山田邦子 98」「博多大吉 94」「サンド富澤 95」「ナイツ塙 93」「海原ともこ 96」「中川礼二 94」「松本人志 89」合計は659点でした。高得点を獲得です。

昨年に続き2年連続決勝進出のカベポスター。願いを叶える方法のネタを披露。ボケの永見さんは学校を撮影し写真の裏に願いを書くと願いが叶うということを話し、夜の学校の駐車場に1台だけ停まっている車に校長と音楽の先生が乗っていてその写真を撮って、修学旅行に行きたい場所を書いて校長の机に入れて置いたら願いが叶ったという不倫脅迫でネタが進んでいきます。まるで小説のように作りこまれたネタを披露したカベポスター。
結果は「山田邦子 94」「博多大吉 89」「サンド富澤 88」「ナイツ塙 89」「海原ともこ 95」「中川礼二 92」「松本人志 88」合計は635点でした。

倦怠期の夫婦のネタを披露。阪本さんのボケに、ツッコミの中谷さんが全力で突っ込んでいきます。キンキンの金切り声を張り上げる中谷さんですが、不快ではなく心地よく漫才が進んでいく技術は流石です。阪本さんは怯える夫の演技なのかかなり緊張しているのか、どちらだったのでしょうか。
結果は「山田邦子 92」「博多大吉 90」「サンド富澤 96」「ナイツ塙 92」「海原ともこ 92」「中川礼二 92」「松本人志 91」合計は645点でした。

引っ越しのあいさつに大家さんを訪れるネタを披露。大家さん扮する楢原さんがとにかくボケてボケてボケまくります。数多くのボケを放ちますが、どれも外さず笑わさせるのは流石です。ボケの楢原さんの独特の雰囲気とも相まって会場に大きな笑いを巻き起こしました。
結果は「山田邦子 93」「博多大吉 91」「サンド富澤 97」「ナイツ塙 93」「海原ともこ 96」「中川礼二 93」「松本人志 93」合計は656点でした。
得点発表を待っている間もずーっとボケ続ける楢原さんの度胸には感服しました。

3年連続決勝進出の真空ジェシカ。今年はA画館、B画館、C画館という話から、Z画館というネタを披露。Z画館を訪れるヤバい客、上映されるヤバい映画を大喜利的に展開していきます。
「三谷幸喜(後期)高齢者」というワードに「もう、ラジオネームじゃねぇか!!」というガクさんのツッコミが最高でした。
結果は「山田邦子 90」「博多大吉 95」「サンド富澤 93」「ナイツ塙 91」「海原ともこ 91」「中川礼二 91」「松本人志 92」合計は643点でした。

カラオケ店を開店したいボケの大原さんがカラオケのオーケストラ部分を口ずさみ、ツッコミの原田さんが歌うというリズムネタを披露。オーケストラ部分を口ずさむというなかなか斬新なネタを披露。しかし最初のボケ前に長く「天体観測」を歌っていたのがもったいなかった印象でしたし、実際審査員の方々からも同じ指摘がありました。
結果は「山田邦子 93」「博多大吉 89」「サンド富澤 92」「ナイツ塙 91」「海原ともこ 90」「中川礼二 89」「松本人志 87」合計は631点でした。

頼んだアイスを思い出せない、気に入っている女の子が好きな口紅のブランドが思い出せない、サンリオのキャラクターが思い出せない、という杉さんに渡辺さんが、見た目に似合わない商品名・ブランド名・キャラクター名を次々とまくしたてるネタを披露。渡辺さんの見た目と口にする言葉のギャップがおかしいです。
結果は「山田邦子 89」「博多大吉 87」「サンド富澤 89」「ナイツ塙 90」「海原ともこ 89」「中川礼二 90」「松本人志 86」合計は620点でした。

にしきのあきらさんがめんどくさい女性と付き合っているというともしげさん。にしきのあきらさんの「空に太陽がある限り」の歌を歌いながらめんどくさい女性に愛していることを説明するというネタを披露。2021年に決勝進出をした際の美川憲一さんの「さそり座の女」をほうふつとさせるネタでしたが、すでに売れているモグライダーへの期待値が高かったのか会場の受けはいまいちでした。しかし得点発表後にともしげさんが「緊張」を「かんちょう」と言い間違えたのが今回会場で1番受けたように思います。
結果は「山田邦子 87」「博多大吉 89」「サンド富澤 90」「ナイツ塙 91」「海原ともこ 93」「中川礼二 91」「松本人志 91」合計は632点でした。

すべての組のネタが終わり、最終決戦進出の3組が決定しました。
1位通過 さや香 2位通過 ヤ―レンズ 3位通過 令和ロマン 以上3組が最終決戦進出です。
最終決戦1組目ネタ披露の令和ロマンはクッキー工場のネタを披露。2組目のヤ―レンズは元駐車場にラーメン屋を開店したラーメン店主がひたすらボケを放つネタを披露。3組目のさや香は「見せ算」という四則演算とは別の新しい計算方法を熱くプレゼンするというネタを披露しました。

結果は「山田邦子 ヤーレンズ」「博多大吉 令和ロマン」「サンド富澤 ヤーレンズ」「ナイツ塙 令和ロマン」「海原ともこ ヤーレンズ」「中川家礼二 令和ロマン」「松本人志 令和ロマン」。M-1グランプリ2023優勝者は令和ロマンに決定です!!ネタ順1組目での優勝は第1回大会の中川家以来とのことです!!

松本さんの、決勝一本目に強いネタを持ってきてとにかく最終決戦に行くという戦い方が多いなか令和ロマンは二本目に強いネタを持ってきたという講評のとおり、最終決戦で大爆笑をかっさらった令和ロマンが第19代目M-1グランプリチャンピオンとなりました。
最後の最後に山田邦子さんが「さや香」の二本目は全然よくなかったと発言し会場に笑いが起きましたが、誰も選ばなかった「さや香」をいじるという山田さんなりのやさしさでしょうか。
令和ロマンはじめ決勝進出者皆さんのネタに腹の底から笑わせてもらいました。令和ロマンのお二人おめでとうございます!!

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